Peziza sp. no.14

Peziza sp. no.14

Peziza sp. no.14
地上生のチャワンタケ類。6月20日撮影。

[特徴]
子嚢盤はほぼ平らに開く盤状、直径 1.0-2.5 cm. 表面は紫がかった赤褐色で、未熟時はかなり明るい赤紫色を帯びる。 縁はほぼ全縁、外面もほぼ同色でわずかにフケ状になるがほとんど平滑。中央に短い柄がある。肉は薄く、変色性は無い。-- 子嚢は円筒形、先端はメルツァー液で青変する。230-268 × 13.6-14.3 μm.、8胞子を一列に生じる。-- 側糸は糸状、4.0-5.8 μm.、隔壁があり下方の細胞はややふくらんで 6-7 μm. になるが先端は膨らまず淡褐色の内容物がある。-- 子嚢胞子は楕円形、ほぼ無色で2油球を含む。14.2-14.5 × 7.7-8.6 μm.、表面には細かく低い疣がある。疣はやや縦長で時に融合するが網目状にはならない。-- 托組織は径 100 μm. 程度までの球形細胞と、その間を走る直径 15 μm. 程度までのソーセージ形の菌糸があり共に無色。 外層はやや小型の球形細胞よりなり、表面ではやや房状に盛り上がる事がある。

[コメント]
粘土質の広葉樹林内地上に数個発生していたもの。

[初掲載: 2006.09.12]