Peziza sp. no.7

Peziza sp.

Peziza sp. no.7
 糞生の小型のチャワンタケ。4月20日撮影。

 [特徴]
 子実体は有柄、最初椀形だが平らに開き、後にはやや反り返る。
 未熟時はほとんど白色、後にはややベージュっぽいクリーム色になる。直径 3-6 mm.
 外面はフケ状ないしやや粒状。柄は比較的太く、湿室内ではかなり伸びる。
 子嚢は円筒形で有蓋、8胞子を一列に生じる。先端は I+。260-284 × 14.0-17.2 μm.
 側糸は糸状、無色で隔壁がある。ほぼ上下同幅で 3.4-5.2 μm.
 中央あたりの細胞はしばしば数珠状に膨らんで 20 μm. までになるものがある。
 子嚢胞子は楕円形、無色薄壁。平滑で目立った内容物は見られない。14.8-16.6 × 8.5-9.2 μm.
 側面に粘質球形の付属物をつける。

 シカの糞を室内で湿らせて発生させたもの。野外ではもう少し色が濃く、径 1 cm. 程の物も見たことがある。
 糞生の平滑な胞子の Peziza は Peziza fimeti (Fuck.) Seaver 等いくつか知られている。