Phyllosticta sp. no.1

Phyllosticta sp. no.1

Phyllosticta sp. no.1
カンキツ類円星病菌。1月23日撮影。

[特徴]
生葉上に不整円形の病斑を生じる。 病斑は径数ミリから 1 cm. 程度まで、境界は明瞭、周縁は暗緑褐色になって僅かに盛り上がり、内側は茶褐色に縁どられる。内部は灰白色、分生子殻を散生する。-- 分生子殻は葉の表側の表皮下に生じ、扁平な球形、初め淡褐色、後に黒褐色になり、径 110-280 μm.、上面中央に不明瞭な孔口があり、成熟すると宿主表皮を破って開口する。-- 分生子は楕円形、無色、薄壁、平滑、内容物は泡状、11.5-14.8 × 4.5-5.2 μm.、一端はやや尖り、付属糸が一本ある。毛状、長さ 2-3 μm. -- 完全世代は確認できていない。

[コメント]
植栽されたレモン (Citrus limon) に発生していたもの。Phyllosticta 属には間違いないだろう。従来、日本で柑橘類から記録のあるものでは P. erratica が近いように思う。 他にも類似種があるので、円星病菌の一種、としておく。完全世代は Guignardia 属とされる。

[初掲載日: 2025.08.20] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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