Podosphaera aphanis
Podosphaera aphanis (Wallroth) U. Braun & S. Takamatsu
キンミズヒキうどんこ病菌。6月10日撮影。
[特徴]
菌叢は葉や茎に生じ、葉では両面に生じるが表側に顕著、不整形に拡がり、白色、やや厚い粉状で永存性。菌糸は径 4.0-6.2 μm.、隔壁がある。
小さな丸い突起状の付着器が側生するが、目立たない。--
分生子柄は直立し、円筒形、径 9-10 μm.、基部に隔壁があり、柄足細胞は長さ 55-100 μm. 程度、少数の分生子を鎖生する。--
分生子は楕円形ないしやや樽型、無色、薄壁、平滑、比較的大型のフィブロシン体を含む。25.5-31.5 × 16.0-20.6 μm.
[コメント]
キンミズヒキ (Agrimonia pilosa) に発生していたもの。完全世代は未観察。幾つかの変種があり、キンミズヒキ上の菌は P. aphanis var. aphanis とされる。
[参考文献]
Braun and Takamatsu (2000): Phylogeny of Erysiphe, Microsphaera, Uncinula (Erysipheae) and Cystotheca, Podosphaera, Sphaerotheca (Cystotheceae) inferred from rDNA ITS sequences - some taxonomic consequences. (Schlechtendalia ; 4, p. 1-33).
高松 (2012): 2012年に発行される新モノグラフにおけるうどんこ病菌分類体系改訂の概説. (三重大学大学院生物資源学研究科紀要 ; 38, p. 1-73).
高松・吉村 (2014): 皇居吹上御苑のウドンコカビとその宿主植物の調査. (国立科学博物館専報 ; 49, p. 127-134).
[初掲載日: 2023.06.17] //
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