Pseudocercospora subsessilis
Pseudocercospora subsessilis (H. & P. Sydow) Deighton
センダン褐斑病菌。11月2日撮影。
[特徴]
葉に数ミリ程度の不整形の病斑を生じ、時に融合して葉枯れ状になる。
健全部との境界は明瞭で縁部は細く暗褐色に縁どられ、後に淡灰褐色の病斑部に暗褐色小粒状の分生子座を多数生じる。--
分生子座は両面性で裏面にやや顕著、寄主組織内に生じ、亜球形ないし塊状、オリーブ褐色、径 38-80 μm.、表皮を破って現れ、分生子柄を叢生する。--
分生子柄は単条、やや屈曲し、時に1個の隔壁があり、オリーブ褐色で上半はやや淡色になり、先端は円錐状に細くなり截頭状、分生子離脱痕は肥厚しない。15-25 × 2.8-3.5 μm. --
分生子は長円筒形ないし長棍棒形、直線状あるいは緩やかな弓状に曲がり、先端に向かってやや細くなり、先端は丸く、末端は僅かに細まって切断状になる。
淡オリーブ褐色、平滑、ほぼ等間隔に4-9個の隔壁があり、隔壁部は括れない。45-85 × 2.3-4.0 μm.
[コメント]
センダン (Melia azedarach) の葉に生じる。夏から秋頃、比較的普通に見られ、著しい場合は落葉する。
[別図2]
11月2日撮影。葉の裏面側。
[参考文献]
Deighton (1976): Studies on Cercospora and allied genera. VI. Pseudocercospora Speg., Pantospora Cif. and Cercoseptoria Petr. (Mycological papers ; 140).
山本・前田 (1960): 日本における Cercospora 属の種類. (兵庫農科大学研究報告. 農業生物学編 ; 4(2), p. 41-91).
[初掲載日: 2022.12.17] //
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