Rosellinia sp. no.2

Rosellinia sp. no.2

Rosellinia sp. no.2
地上の落枝に生じる核菌類。9月30日撮影。

[特徴]
子嚢殻は黒褐色剛毛状のスビクルム上に密生する。子嚢殻はほぼ球形、直径 1.5 mm. 程度になる。 外皮は硬い炭質で厚く表面は茶褐色ないし黒褐色、わずかにざらついた感じがある。 孔口は乳頭状に突出して黒褐色。基部はやや伸び、太くて短い柄のようになる。-- 子嚢胞子は長紡錘形でまっすぐないしわずかに湾曲し、両端は長く伸びて尖る。全体茶褐色で平滑、45.6-57.2 × 5.7-6.0 μm.。 中央からわずかに外れて直線状の短い発芽スリットがある。スリットは長軸に平行で長さ 10-12 μm.、被膜や付属物はほとんど認められない。

[コメント]
地上の短い落枝に発生していたもの。落枝は直径 1cm. 程度でニワトコのような大きな柔らかい髄がある。 やや古い子実体で、内容物はほとんど空になっていたので子嚢は確認できなかった。 白紋羽病の病原菌として知られる Rosellinia necatrix に似ているがやや胞子が長く、両端はより細く尖っているように見える。

[初掲載: 2006.10.23]