Scutellinia sp. no.8
Scutellinia sp. no.8.
アラゲコベニチャワンタケ属菌。8月11日撮影。
[特徴]
子嚢盤は皿状、直径 9 mm.、子実層面は赤橙色、縁部は僅かに盛り上がり褐色の縁毛を生じる。
外面は白っぽく、褐色の剛毛がまばらにある。柄は無く、基質に広く固着する。--
子嚢は円筒形、8胞子を一列に生じるが、4あるいは6胞子のみ成熟するものも見られる。基部は急にくびれて2叉状になる。243-290 × 17.0-21.5 μm. --
側糸は糸状、基部付近で分岐あるいは融合する。隔壁があり径 3-4 μm. 程度。
先端は棍棒状や槍状にふくらんで 11.0-13.5 μm. までになる。ほぼ全長に亘って淡橙色の内容物を含む。--
子嚢胞子は広楕円形、無色、内容物は泡状、突起を除いて 16.0-18.6 × 14.0-14.9 μm.。表面にはやや不完全な網目状の突起がある。
網目は多角形、径 2-3 μm. 程度で高さは 1.0-1.5 μm. 程度、幅は細い。--
縁毛は褐色厚膜で隔壁があり先端は尖る。基部は細くなって托外被層に入るが末端は分岐しない。440-600 × 22-43 μm.。
縁には長い縁毛の他に厚膜で隔壁が無く、先端の丸い棒状の細胞が混じる。50-100 × 14-20 μm.。
[コメント]
地上のかなり硬い朽木の樹皮のはげた部分に単生していたもの。
[初掲載: 2009.06.24]