Stictis sp. no.5
Stictis sp. no.5
スティクティス属菌。6月22日撮影。
[特徴]
子実体は樹皮下に生じ、つぼ状、上部で開口して縁部は樹皮を破ってめくれあがり子実層が現れ、直径 1 mm. 未満。
子実層面は乳白色に見える。縁は比較的厚く、立ち上がって反り返り、浅い裂片状になり、外面はルーペ下では茶褐色の鱗片状、内側は白色粉状。--
子嚢は長円筒形、先端は小さく乳頭状に突出し、メルツァー試薬に呈色しない。8胞子を束状に生じる。100-120 × 8.0-9.2 μm. --
側糸は糸状、径 1.5-2.0 μm. 程度、無色、隔壁があり、先端は僅かに膨らんで 2.2 μm. 程度。
互いに合着し、上半はメルツァー試薬で青緑色に呈色する。子実層上面には小さな無色の砂状結晶物が付着する。--
子嚢胞子は糸状、無色。先端側は丸く、末端側はやや細くなる。63-80 × 2.3-3.5 μm.、まばらに油球を含み、隔壁は認めにくい。--
縁の組織は無色、薄壁でやや柵状に並ぶ細胞からなり、外半はメルツァー試薬で赤褐色になる。
[コメント]
シイ・カシ林内の落枝上に発生していたもの。Stictis 属だろうと思う。
[初掲載日: 2020.08.05] //
[サイトのトップへ] //
[掲載種一覧表へ]
All rights reserved. Copyrighted by Masanori Kutsuna, 2020.