? sp. no.11
? sp. no.11
落葉に生じる小型のビョウタケ類。10月30日撮影。
[特徴]
子嚢盤は落葉上に散生ないしややかたまって発生する。主に裏面葉脈に沿って発生するがそれ以外の部分にも生じる。
倒円錐形ないし肉厚の皿形、直径 3 mm. まで。子実層面はくすんだ乳白色ないし淡いグレー色。
縁は全縁、外面は平滑でやや色が濃い。柄はほとんど認められず、基部付近はやや黒ずむ。
子嚢は円筒形、8胞子を一列に生じ、後には2列になって先に固まる。頂孔は I+ 。71-76 × 9.0-10.8 μm.
側糸は糸状、基部付近で分岐し隔壁がある。径 2.5 μm. 程度。ほぼ上下同幅で内容は無色で一様。
子嚢胞子は細楕円形でやや湾曲する。無色平滑。内容はほぼ一様もしくは両端付近に小さな油球がある。10.8-13.2 × 2.8-3.8 μm.
托髄層は錯綜菌組織、托外被層はやや灰褐色の丸みを帯びた数層の多角形細胞よりなる。細胞は径 18 μm. 程度まで。
秋に地上の落葉に発生する。クヌギに発生していることが多いが他種の落葉にも区別できないものが発生する。