? sp. no.15
? sp. no.15
朽木生のビョウタケ類。8月20撮影。
[特徴]
子嚢盤は有柄、ビョウ形。縁はやや内屈し全縁ないしは細かな鋸歯状になる。子実層面は淡い灰赤紫色。直径 1.5-3.0 mm.
外面は殆ど平滑、ルーペで見るとやや粉状、下半にはちりめん状の皺がある。赤みを帯びた茶褐色。柄は短く、褐色から基部近くでは殆ど黒色。--
子嚢は円筒形、基部は細くなって伸びる。8胞子を一列に生じる。頂孔はメルツァー液でやや広く青変する。122-140 × 9.4-11.6 μm. --
側糸は糸状、ほぼ上下同幅、基部付近には隔壁がある。内容はほぼ一様で無色。径 2.5 μm. 程度。--
子嚢胞子はやや湾曲する長楕円形、無色平滑。内容物は泡状あるいは大きな油球を一つ含む。16.6-20.6 × 4.3-5.8 μm. --
子実下層はやや褐色に見える。
托髄層は絡み合い菌組織、ほぼ無色。外被層は径 12 μm. 程度までの淡褐色薄壁の球形細胞よりなり、所々房状になって盛り上がる。
[コメント]
樹皮のはげた朽木(おそらく広葉樹)に群生していたもの。
柄の基部は黒くてやや硬く、子座化しているようだがはっきりと確認できなかった。
肉眼的特徴はCiboria peckiana にやや似ているが胞子が小型である。
[初掲載: 2007.06.27]