? sp. no.17
? sp. no.17.
ツバキ落葉上のよくわからない盤菌類。7月22日撮影。
[特徴]
落葉の裏面、褐変した部分に発生する。子嚢盤はやや肉厚のビョウ形、子実層面はほぼ平らで乳白色。直径 0.7 mm. 程度まで。
外面上半はほぼ白色、下半は淡褐色。柄は中心生で短く、黒褐色。外面は平滑だが、縁近くからまばらに剛毛状の菌糸が放射状に出る。
肉質は比較的丈夫。--
子嚢は円筒形、8胞子を一列に生じる。先端は肥厚し頂孔はメルツァー液で呈色しない
(非常に弱く青変するように見えるものもある。) 105-115 × 5.5-5.8 μm. --
側糸は糸状、無色、基部付近で分岐し、隔壁は不明瞭、径 1.0-1.5 μm. 程度。先端付近で分岐するものが多く、先端は膨らまない。--
子嚢胞子は長楕円形、無色平滑(時に表面に不規則な薄い被膜状の物質が付いていることがある)、2油球を含む。9.2-11.5 × 2.8-3.2 μm. --
托組織にゼラチン質の部分は認められない。托外皮層は褐色やや厚膜の丸みを帯びた径 3-6 μm. の多角形細胞からなる。
下半の表面からは先の丸い褐色、厚膜の菌糸がまばらに出る。時に分岐することがあり長さ 30-40 μm. 程度。
縁近くの剛毛状菌糸は20本程度、直線状で表面から生じる。基部付近はわずかに褐色を帯び厚膜、上半はほとんど無色、表面は全長に亘って平滑。
基部付近には隔壁があり、先端はわずかに膨らんでマッチ棒状、57-90 × 2.5-3.0 μm.
[コメント]
ツバキの落葉上に発生する。落葉の褐変した部分に発生しているがその部分以外はまだ緑色をしており、まだ新鮮な落葉である。
褐変部周辺には不明瞭な黒褐色の帯線がある。疎毛を生じる小型盤菌類は幾つかあるけれどよくわからない。
[初掲載: 2008.02.26]