? sp. no.2
? sp. no.2
フジの落下した莢果の表面に生じる小型菌。1月8日撮影。
[特徴]
子嚢盤は散生ないし群生し、クッション状で柄は無く、やや広く基質に固着する。直径 1 mm 程度。
やや軟らかい肉質で子実層面は赤褐色、外面もほぼ同色。
子嚢は細長い棍棒形、先端は肥厚し I-。8胞子をほぼ一列に生じる。108-135 × 5.7-6.5 μm.
側糸は糸状で無色。径 1.5 μm. 程度で先端はわずかに太くなり (2.5 μm. まで) 緩やかにカーブし釣針状になるものも多い。
まだ未熟で成熟した子嚢胞子は確認できなかったが、12 × 3 μm. 程度の無色薄壁な単細胞の胞子が見られた。
托組織は球形ないしやや多角形の淡褐色の細胞からなる。
組織の特徴から、Dermateaceae だろう。
Dennis の British Ascomycetes で検索表をあたると Graddonia あたりに落ちるのだが未熟でよくわからない。
[参考文献]
Dennis(1981): British Ascomycetes. Rev. ed.