? sp. no.21
? sp. no.21.
フジの葉柄に生じる小型菌。12月23日撮影。
[特徴]
子実体は葉柄上に群生する。やや肉厚の皿状、直径 1 mm. まで。子実層面は白色、古いものはやや淡褐色を帯びる。
縁は全縁で外面はほぼ平滑、白色、ほとんど無柄で中心で基質に固着するが、基部付近はやや褐色を帯びる。--
子嚢は円筒形、8胞子を2列に生じる。先端はメルツァー液で青変する。90-97 × 8.0-9.0 μm. --
側糸は糸状、隔壁がある。径 2.5 μm. 程度、先端は次第に膨らんで 3.7 μm. 程度までになる。先端付近には一様な内容物があり、メルツァー液で赤褐色になる。--
子嚢胞子は長楕円形、無色薄壁。中央に隔壁があり2細胞になるが隔壁部はくびれない。内容物は目立たない。14.8-20.0 × 3.0-3.7 μm. --
托髄層は絡み合い菌組織、外皮層は矩形菌組織からなる。外皮層はほぼ無色だが最外部はやや黄色を帯びる。
縁付近では先の丸い短い毛状になる。
[コメント]
フジの葉柄に群生していたもの。Calycellina あたりか。
[初掲載: 2009.03.27]