? sp. no.22

? sp.

? sp. no.22.
タケノコの皮上の不明菌。5月21日撮影。

[特徴]
子嚢盤は椀状からほとんど平らに開く。子実層面は淡ピンク色、直径 1.5 mm. 程度まで。白い縁毛があり水滴をつけるものが多い。 外面は白毛が密生し、柄はほとんど無く中央部で小さく基質に固着する。-- 子嚢は円筒形、8胞子を斜め2列に生じる。先端はやや尖り肥厚するが頂孔はメルツァー液で呈色しない。74-86 × 5.7-6.0 μm. -- 側糸は直線的太針状、先端はやや尖り子実層からほとんど突出しない。隔壁は 1-2 個、ほぼ一様あるいはやや泡状の無色の内容物がある。径 2.5 μm. まで。-- 子嚢胞子は長楕円形、やや左右不対称、無色平滑。横に 1 あるいは 3 隔壁があり 2 あるいは 4 細胞。 隔壁部は僅かにくびれ、顕著な内容物は見られない。19.4-23.5 × 2.2-2.8 μm. -- 托組織髄層は無色の絡み合い菌組織からなる。外被層は丸みのある多角菌糸組織、無色(最外層はやや黄褐色を帯びる)薄壁、直径 6-10 μm. の細胞からなる。 毛は最外層の細胞より生じ、薄壁、ほとんど平滑、隔壁があり径 2.5-3.5 μm.、縁部では長さ 180 μm. までになる。先端は丸く、時にマッチ棒状に膨らむ。 上半はほとんど無色、下半はやや褐色を帯び、まばらに小さい顆粒状の物質をつける。

[コメント]
モウソウチクの古いタケノコの皮に発生していたもの。Hyaloscyphaceae なのは間違いないと思うけれど、 ほぼ平滑で先端の丸い毛やメルツァー液に呈色しない子嚢など特徴的だがよくわからない。

[初掲載: 2009.06.17]