? sp. no.24

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ススキに生えるビョウタケ類。10月23日撮影。

[特徴]
ススキの茎上に少数が群生する。子実体は有柄ビョウ形。椀形からほぼ平らに開きさらに子実層面はやや凸形になり淡黄色。径 2-5 mm.。 縁は全縁、外面はほとんど平滑(ルーペ下ではやや微粉状に見える)で乳白色。柄は比較的長く 2-6 mm.、 やや透明感のある白色で平滑だが基部付近には白色の菌糸が微毛状に生じる。全体やや硬いゼラチン質。-- 子嚢は円筒形、8胞子を2列に生じる。先端は肥厚して僅かに乳頭状になり頂孔はメルツァー液で青変する。180-194 × 18.6-20.0 μm. -- 側糸は糸状、径 1.5-2.0 μm.、先端は僅かに膨らみ 3 μm. 程度になる。上半には無色泡状の内容物がある。-- 子嚢胞子は長紡錘形、左右不対称、無色薄壁。内容物は細かい泡状。51.5-63.0 × 7.1-8.0 μm. -- 托組織髄層は径 4.5 μm. 程度までの無色の菌糸よりなる絡み合い菌組織で外皮層近くではやや平行に走り、ゼラチン質に包まれる。 外皮層は厚さ 120 μm. 程度、無色の矩形菌組織で、各細胞は 9-12 × 30 μm. 程度、やや厚膜でゼラチン化しているように見える。

[コメント]
刈り取られたススキの根元近くの枯れた部分に発生していた物。一見 Hymenoscyphus 属の様に見えるが子実体は弾力があり、 組織にはゼラチン化が認められるので Crocicreas 属あたりだろうか。異様に大きな子嚢胞子が特徴的である。

[最終更新: 2009.12.11]