? sp. no.30
? sp. no.30.
よくわからない白色小型のビョウタケ類。4月9日撮影。
[特徴]
子実体は散生あるいは少数が群生する。子嚢盤は倒円錐形、ほぼ乳白色で後にはやや肉色を帯びる。直径 0.5-1.5 mm.。
子実層面はほぼ平らで白色。縁は全縁、外面は無毛。やや太くて短い柄がある。肉質は柔らかい。--
子嚢は円筒形、8胞子をほぼ2列に生じる。頂孔はメルツァー液で青変する。71.5-74.6 × 7.4-8.6 μm. --
側糸は糸状、隔壁がある。径 2.5 μm. 程度、先端はやや膨らんで 3.5 μm. までになる。上半には無色の泡状内容物がある。--
子嚢胞子は楕円形、左右不対称、無色、両端はやや尖る。両端近くに小さな油球状内容物がある。後に中央に横に隔壁を生じて2細胞になる。
一端から発芽して菌糸を伸ばす。12.3-14.3 × 4.0-4.9 μm. --
托組織髄層は径 5-8 μm. の無色薄壁の絡み合い菌糸からなる。外皮層は厚さ 80 μm. 程度、無色薄壁で 8-18 μm. のやや角ばった細胞よりなる。
最外層の細胞には泡状の油球が少数含まれることが多い。
[コメント]
流水近くの濡れたツバキの落果皮に発生していた物。Phaeohelotium 属だろうか。Phaeohelotium sp. no. 2 とした物と似ている。
[初掲載日: 2010.10.28]