? sp. no.37
? sp. no.37
モウソウチク上の不明菌。4月22日撮影。
[特徴]
子嚢盤は皿状あるいはクッション状、子実層面は時に凸型になりレモン色から後にはややオリーブ色を帯びた黄色になり、僅かに粉状、ざらついた様に見える。
縁は全縁、外面は無毛、平滑、縁付近は灰白色だが、基部に向かって濃褐色になる。柄は殆んど無く、やや広く基質に固着する。--
子嚢は棍棒状、基部にはかぎ形構造がある。先端は肥厚して頂部はやや平らになり、頂孔はメルツァー試薬で青変する。
8胞子をほぼ2列に生じる。 177-200 × 14.3-20.0 μm. --
側糸は糸状、隔壁があり、少なくとも上半では分岐は認められない。径 2.8-3.2 μm.、先端はやや膨らんで 4.4 μm. までになる。黄色の一様な内容物がある。--
子嚢胞子は長紡錘形、やや左右不対称。両端は丸く、無色(後にやや淡黄褐色を帯びる)。ほぼ等間隔に7隔壁があり8細胞。
隔壁部は僅かに括れる。内容は細かい泡状。38.6-47.2 × 6.5-8.0 μm. --
托組織外皮層は褐色の径 10 μm. 程度までの多角形細胞からなる。
[コメント]
伐採されたモウソウチクの枯れた稈上に群生していた物。Dermataceae には間違いないだろう。
[初掲載日: 2016.09.23]