? sp. no.38

? sp. no.38

? sp. no.38.
ナンキンハゼ上のキンカクキン類。9月25日撮影。

[特徴]
落葉葉柄上に単生あるいは少数が散生する。 子嚢盤は有柄、ビョウ型、径 2-4 mm.、子実層面は灰茶褐色、縁は全縁、外面は白っぽく、ほぼ平滑、わずかに粉状になる。短柄があり、基部は黒ずむ。-- 子嚢は円筒形、薄壁、先端は肥厚し頂孔はメルツァー試薬で青変し、基部にはかぎ型構造がある。 8胞子を一列に生じるが、後にはほぼ2列になって先端付近に固まる。94-98 × 9.1-11.4 μm. -- 側糸は糸状、隔壁があり、少なくとも上半では分岐しない。無色で、ほぼ一様な内容物がある。径 1.7-2.0 μm.、先端付近は次第に膨らんで 3.0-3.5 μm. -- 子嚢胞子は楕円形、無色、薄壁、平滑、内容物は2油球が目立つ。不明瞭な薄い被膜がある。12.0-14.6 × 4.8-5.2 μm. -- 子実下層は淡褐色、托髄層は径 8-15 μm. の無色薄壁ののソーセージ形菌糸よりなる絡み合い菌糸組織。 外皮層との境界はやや不明瞭。外皮層は無色薄壁、40-75 × 12-18 μm. の矩形菌糸組織。托組織にゼラチン化している部分は認められない。 托外面には径 2.8-4.2 μm. の菌糸がある。僅かに褐色を帯び、薄壁、隔壁があり、粗面(細かい顆粒状の付着物のように見える)、先端は丸い。 縁付近では先端が紡錘形や棍棒形に膨らんで立ち上がる。

[コメント]
遊歩道わきに半野生化したナンキンハゼ (Triadica sebifera (L.) Small) の落葉葉柄に発生していた物。葉柄は表面全体は黒褐色になり、ややつやがある。 キンカクキン類だと思う。Lanzia 属あたりだろうか。

[別図2] 9月25日撮影。

[初掲載日: 2017.03.17]