? sp. no.49
? sp. no.49
よくわからない盤菌類。2月15日撮影。
[特徴]
材部切断面に群生する。子嚢盤はやや肉厚の皿状で後にはやや凸型に盛り上がる。
子実層面は黒色でつやは無く、径 1.0 mm. まで。縁は全縁、外面も黒色でほぼ平滑。無柄でやや広く基質に固着する。--
子嚢は棍棒状、薄壁、基部にはかぎ型構造が認められない。先端はやや肥厚し、メルツァー試薬に呈色しない。8胞子をほぼ2列に生じる。45-58 × 6.0-6.6 μm. --
側糸は糸状、無色、時に分岐し、径 0.8 μm. 程度。先端に向かって僅かに太くなり、径 1.5 μm. 程度になる。子実上層にはまばらに褐色の物質が付着する。 --
子嚢胞子は長楕円形で時にやや左右不対称、無色、薄壁、平滑、両極付近に少量の油球がある。7.5-11.5 × 1.7-2.4 μm. --
托組織髄層は淡色の菌糸からなる絡み合い菌組織。外皮層は厚さ 15-25 μm.、褐色で厚膜の径 6 μm. 程度までの多角形細胞からなる。
縁付近の細胞は細く、径 3 μm. 程度で、やや平行に並ぶ。
[コメント]
ネジキ (Lyonia ovalifolia var. elliptica) の切株の切断面に発生していたもの。切株はかなり新しく、基部からはひこばえが伸びていた。
不明菌 no.36 とよく似ているが、別種だと思う。
[初掲載日: 2021.02.05] //
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