? sp. no. 53

Unknown sp. no.53

? sp. no.53
よくわからない盤菌類。10月3日撮影。

[特徴]
子嚢盤はビョウ形、ほぼ平開し、径 2-5 mm.、子実層面は淡ベージュ色、縁は全縁、外面は白っぽく、平滑でわずかに粉状、柄に近い部分はやや放射状のしわがある。柄は短く、平滑、基部は黒ずむ。-- 子嚢は円筒形、先端は肥厚し、頂孔はメルツァー試薬で青変する。基部にはかぎ形構造がある。8胞子をほぼ2列に生じる。62-68 × 6.2-6.6 μm. -- 側糸は糸状、ほぼ上下同幅、基部以外に隔壁は認められない。径 2.5-3.0 μm.、上半には無色で一様、メルツァー試薬で赤褐色になる無色の内容物がある。-- 子嚢胞子は両端のやや尖った楕円形、無色、薄壁、平滑、やや大型の2油球がある。6.3-8.0 × 2.2-2.6 μm. -- 子実下層はやや褐色を帯びる。托組織髄層は無色、薄壁、 28-35 × 8-12 μm. のソーセージ形細胞からなる絡み合い菌組織で、外皮層との境界部ではほぼ平行に走る。 外皮層は厚さ 70 μm. 程度、やや縦長の丸みを帯びた 40-50 × 20-25 μm. の多角形の細胞からなり、最外層の細胞はほぼ球形で径 8 μm. 程度まで。 所々に 11-20 × 5.7-10 μm.、大きな淡色の油球を含む電球形の細胞が突出する。縁部の細胞は伸びて細棍棒形になり、淡褐色を帯びる。

[コメント]
落下したツバキ (Camellia japonica) の果皮内面に発生していたもの。寄主組織の表面は黒褐色の厚膜細胞に覆われる。Ciboria 属あたりか。

[初掲載日: 2021.08.20] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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