? sp. no.59

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よくわからない盤菌類。9月22日撮影。

[特徴]
子実体は表面が黒化した落葉の葉柄や主脈上に発生する。 子嚢盤はビョウ形、径 3 mm. まで、子実層面は椀状からほぼ平らに開き、平滑、淡橙褐色、縁は全縁で、僅かに濃色に縁どられる。 外面も同色、ほとんど平滑あるいは僅かに鱗片状、柄はやや太く、基部に向かって褐色を帯びる。肉質はかなり軟らかい。-- 子嚢は円筒形、先端は肥厚し、頂孔はルゴール試薬で青変する。8胞子をほぼ2列に生じる。基部にはかぎ型構造がある。57-74 × 6-7.8 μm. -- 側糸は糸状、ほぼ上下同幅、径 1-2 μm.、基部に隔壁があり、無色で一様な内容物がある。
子嚢胞子は両端がやや尖った楕円形で左右不対称、無色、薄壁、平滑、2ないし3油球が目立つ。9.1-9.5 × 3.4-3.6 μm. -- 托組織髄層は無色薄壁の細ソーセージ形の菌糸からなる絡み合い菌組織、外皮層との境界部には平行に走る菌糸層がある。 外皮層は厚さ 60 μm. 程度まで、40-60 × 6-10 μm. 程度の矩形状細胞からなり、無色、ゼラチン化が認められる。 表面には径 4-5 μm. の菌糸があり、茶褐色の物質がかさぶた状に付着する。先端は丸く、僅かに立ち上がる。

[コメント]
不明種の落葉に発生していたもの。樹種は確定できないが、リョウブ (Clethra barbinervis) だろうと思われる。 おそらくキンカクキン類。托組織にゼラチン質層があるので Poculum 属あたりだろうか。

[初掲載日: 2025.10.05] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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