Urceolella sp. no.1
ウルケオレラ属菌。１１月１１日撮影。

[特徴]
枯茎上にやや群生する。子嚢盤は幼時丸い壷形、のち深い椀形になり、径 0.5 mm. まで。 全体が乳白色、縁はほぼ全縁、外面はルーペ下では細かい毛がまばらに生じているのが確認できる。柄は無く、基質に固着する。-- 子嚢は棍棒形、薄壁、先端はやや尖って肥厚し、頂孔はメルツァー試薬で青変し、基部にはかぎ形構造がある。８胞子をほぼ２列に生じる。45-58 × 4.8-6.3 μm. -- 側糸は糸状、無色、分岐は認められず、先端はやや細くなる。僅かな無色の油球状の内容物がある。径 1.5-2 μm. -- 子嚢胞子は長楕円形ないし紡錘状卵形、無色、薄壁、平滑、少量の油球がある。10.5-12.0 × 2.0-2.3 μm. -- 組織の詳細な構造は確認できなかったが、托表面の細胞は無色、やや角ばった径 11-17 μm. の細胞からなる。 外面の毛は表面から生じ、直線的、無色、平滑、ガラス様の厚膜で中心に細い内腔がある。先端は細くなるが尖らず、基部付近で鈍角に曲がるものが多い。90-130 × 2.8-4.6 μm.

[コメント]
レモンエゴマ (Perilla frutescens) の枯茎に生じたもの。Raitviir (2004) の検索表では Urceolella glacialis (Raitviir) Raitviir に落ちる。

[参考文献]
Raitviir (2004): Revised synopsis of the Hyaloscyphaceae. (Scripta mycologica ; 20).

[初掲載日: 2021.07.21] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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