Xylaria sp. no.3
Xylaria sp. no.3
朽木生のクロサイワイタケ類。10月20日撮影。
[特徴]
子実体は子嚢核のある頭部と柄部からなる。表面は黒褐色から黒色で炭質だが内部は白く硬い肉質。高さ 5 cm. 程度まで。
時に分岐し樹枝状になる事もあり、先端は尾状に細くなって尖るものと丸いものがある。
頭部は直径 2-4 mm. 表面は粗造で子嚢核の先端が小さく突出する。
柄は頭部よりやや細く、頭部に比べてかなり短い。基部付近には黒褐色の粗毛状の菌糸がある。
子嚢胞子は左右不対称ボート形で黒褐色。未熟時はやや淡色で2油球が目立つ。14.6-17.8 × 5.1-6.0 μm.
平らな側に直線的でほぼ全長に近い発芽スリットがある。
Xylaria hypoxylon と思って採集した物だが、図鑑類には X. hypoxylon の胞子は大体 15 μm. 以下とあり、少し違う。
Xylaria 属についてはあまり資料がないので Xylaria sp. としておく。