木内盛裕は獣医。履歴の詳細を確認できなかったが、
「官報」810号(明治19年3月18日)の東京第一回獣医開業試験合格者名簿に名が見える他、
「東京獣醫新報」56号(明治29年6月)には陸軍三等獣医として、
「官報」3941号には獣医師名簿登録抹消(昭和13年7月~14年6月)の名簿に名前がある。
「爲人金杖」は活版、洋装、1冊。
標題紙は "木内盛裕著 | 一大發明 爲人金杖"。
タイトルからは何を論じたものかわからないが、目次には虎列刺[コレラ]病論、脚気論、家畜論、農論、とある。
奥付は以下の通り。
明治二十四年八月四日印刷
明治二十四年八月五日出版 實價金貳圓
神奈川縣橫濱市野毛町四丁目百七十番地寄留福井縣士族獸醫學士 著作者兼發行者 木内盛裕
東京市神田區今川小路二丁目壹番地 印刷者 眞形龜吉
東京市神田區裏神保町七番地 發賣所 明法堂
検印紙
は奥付上部に貼られている。53 × 64 mm、版面 47 × 58 mm、青色単色、角孔目打ちあり、平版に見える。
四隅に "版權所有"、大きく龍が描かれている。中央に長円形の、左辺に半円形の空白がある。
調査本では割印は押されていないが、国会図書館デジタルコレクション公開本では、左辺の空白部に割印がある。
割印は印紙の半円形に合った大きさの丸印で "盛裕之印"。
中央の空白部は、出版者あるいは発売者が押印するためのものだろうか。
明法堂は法律関係書を多く出版した書肆で、堂主は鈴木敬親。後に東京書籍商組合の副組長を務めている。
アドレスは下記の通り。[最終閲覧確認日: 2026.02.28]
「爲人金杖」.
[国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/833092]
[2026.03.10 記]
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