初期検印紙調査メモ [国立国会図書館デジタルコレクション]. 橋本與八郎編輯「普通眞草字引大成」(明治11年7月)

橋本與八郎についてはよく判らない。「西京人物誌」(1879) には、"銅鐫師" として挙げられている。
彼の著作「普通真草字引大成」に検印紙が貼られている。確認したのは国立国会図書館デジタルコレクション公開本。和装、1冊。
表紙題箋の表示は "橋本與八郎編輯 | 普通眞草字引大成"、見返しは "普通眞草字引大成 銅鐫新刻"。
奥付は下記の通り。
明治十一年五月廿三日版権御願
同年六月十日御免許
同年七月十日出版
定價金五拾錢
編輯并出版人 京都府平民 橋本與八郎 下京第廿一區弓箭町十九番地
正訂者 京都府平民 小石碌郎 下京第廿二區高臺寺前南町
分版発兌
京都府平民 神先治郎助 上京第三十區寺町通押小路角
同 辻本九兵衛 上京第三十區寺町通三条上ル
最終丁末尾には "京都銅鐫製造所 澄月堂 橋本英流" との印刷者表示がある。澄月は橋本與八郎の号で、英流は與八郎の息子のようである。
検印紙は見返し右側の空白部に貼られている。
画像は不鮮明だが、ほぼ正方形、周囲に星座を配し、四隅に "翻刻不許" の字が読み取れる。
中央上部には旭日が描かれているように見えるが、下部の図柄は判読できない。

「普通真草字引大成」のアドレスは下記の通り。[最終閲覧確認日: 2025.09.10]
普通真草字引大成: [国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/863499]

[2025.09.20 記]
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