小野一郎の詳しい経歴はわからない。
「小學必携作文集成」は、上巻文法譯語部、中巻公用文部、下巻私用文部の3冊からなる。確認したのは国立国会図書館デジタルコレクション公開本。
「文法譯語部」の見返しは "小野一郎編輯 | 小學必携作文集成 | 東京書肆 東崖堂梓"、表紙題箋には "文法譯語部"、版心には "巻之上" とある。
下巻「私用文部」の奥付は下記の通り。
明治十年三月十日 板權免許
同 年六月二日出板
著述人 岐阜縣平民 小野一郎 東京府下第一大區五小區本石丁二丁目四番地寄留
出板人 同縣士族 富田彦次郎 仝第一大區十四小區大傳馬町二丁目廾四番地寄留
証紙は「文法譯語部」見返し右下部に貼られている。飾り活字の枠内に "作文集成之證" とある。割印は確認できない。
証紙にはタイトルがあるのみで、著者検印紙とも、蔵版証紙とも異なる。
タイトル表記がある見返しに、同じタイトルを表示した証紙を別に貼る意味がよくわからない。
国会図書館デジタルコレクションの「小學必携作文集成」各部のアドレスは下記の通り。[最終閲覧確認日: 2025.09.25]
「文法譯語部」.
[国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/867160]
「公用文部」.
[国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/867161]
「私用文部」.
[国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/867162]
[2025.09.30 記]
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