著者半仙子については詳細不明。
調査したのは「寸鐵」。洋装、１冊。
標題紙は "半仙子著 | 寸鐵 全 | 東京 天秀社"。
奥付は以下の通り。売捌所は裏ページに亘っている。
明治廿二年七月十八日印刷
明治廿二年七月廿二日出版
發行者 杉崎歸四之助 東京府京橋區瀧山町壹番地
印刷人 高橋省三 仝神田錦町壹丁目十三番地
發行所 天秀社 仝京橋區瀧山町壹番地
賣捌所
敬業社 東京神田裏神保町
丸善書店 東京日本橋通三丁目
大倉孫兵衞 仝仝通壱丁目
内田彌兵衞 仝横山町壹丁目
石井鉤三郎 大坂備後町四丁目
検印紙
は奥付上部、"版權之證" 印の左側に貼られている。33 × 33 mm.、無地白色。
"吾亦澹蕩人" の角印（23 × 23 mm.）が押され、花押がある。割印は "高省" の楕円印。
"吾亦澹蕩人" は、李白の「古風 五十九首 其十」 の一節。
発行者の杉崎歸四之助は、版画家として知られている人物だが、雑誌 "美術園" を編集出版している。
梶原克彦によれば、杉崎秀明と同一人物だという。（愛媛法学会雑誌 ; 49(1・2), p. 1-21. 2022）
紙片に押印と花押を施して検印紙とした例はあまり見たことが無い。
[2025.11.24 記]
All rights reserved. Copyrighted by Masanori Kutsuna, 2025.