初期検印紙調査メモ [国立国会図書館デジタルコレクション]. 土居光華編輯「偶評續今體名家文鈔」(小林新造, 明治10年9月出版)

土居光華(1847-1918)は漢学者、ジャーナリスト。政治家としても活躍した。号は淡山。
確認した「偶評續今體名家文鈔」は国立国会図書館デジタルコレクション公開本。和装、五巻3冊。
第1冊(巻一)の扉は "偶評 續今體名家文鈔"、表紙題箋は "偶評 續今體名家文抄 土居光華編輯"。
扉裏は "明治十年第九月寶文閣發兌"。第3冊(巻四、五)の奥付は下記の通り。
明治十年八月廾七日 版權免許
同 九月廾日出版
編輯人 東京第三大區四小區飯田町六丁目拾八番地 土居光華
出版人 東京第一大區拾一小區紺屋町三十七番地 小林新造
証紙は第1冊扉右上部に貼られている。四隅に "淡山仙史"、右辺に "版權所有"、左辺に "不許翻刻"、
花木をあしらった枠内中央に "土居光華証券" とある。割印は丸印、判読できない。
早稲田大学図書館古典籍総合データーベースではカラー画像が公開されていて、版面は藍色に見える。
目打ちは無く、切り取りの目安らしき十字線が四隅にあるように見える。
出版人の小林新造の経歴の詳細は調べきれていないが、
政書出版会社(幹事は土居光華)の新聞広告に同社の会計監督として小林新造の名が見える。
また、「沓掛伊左吉著作集 書物文化史考」(1982) に、南伝馬町で開業した「いろは屋貸本店」の記述がある。それによれば、
いろは屋貸本店の経営者は小林新造、江戸以来の出版老舗嵩山房小林新兵衛の長男で、
神田お玉ヶ池で漢籍および翻訳書の出版を始め、後に書籍小売商に転じ、さらに貸本屋を始めたというから、同一人物だろう。
明治44年1月4日、63歳で没したとある。

国会図書館デジタルコレクションの「偶評續今體名家文鈔」各冊のアドレスは下記の通り。[最終閲覧確認日: 2025.12.10]
「偶評續今體名家文鈔」 巻一. [国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/898242]
「偶評續今體名家文鈔」. [早稲田大学図書館古典籍総合データベース リンク先 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/bunko11/bunko11_a1395_0004/index.html]

[2025.12.20 記]
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