初期検印紙調査メモ [国立国会図書館デジタルコレクション]. 淺海淸彦編纂「貯金道しるべ 貨殖要旨」(乾々堂, 明治13年11月出版)

淺海淸彦の経歴はよくわからないが、本書巻末に付されている明治13年に開業した東京貯蓄銀行開業の広告には、
発起人として淺海の名があり、「池田謙三翁略記」(1981) には、東京貯蓄銀行の支配人心得として浅海清彦の名がある。
また、「鳥居坂教会百年史」(1987) に、同一人物と思われる浅海清彦について言及 (p. 18) があるので下に要約する。
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横浜のカックラン(George Cochran, 1834-1901、カナダ・メソジスト教会宣教師、1873年来日)宅で、
明治7年4月、カックランの日本語教師牧野栄吉と家僕安富清彦の二人に対する洗礼式が執行された。
この二人は日本での最初のカナダ・メソジスト教会の受洗者である。
安富は後に浅海姓に改姓、渡米帰国後に銀行家として活躍、明治22年頃に病没した。
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確認した「貯金道しるべ 貨殖要旨」は国立国会図書館デジタルコレクション公開本。洋装、1冊。
表紙は "貨殖要旨 貯金道しるべ | 乾々堂藏" [しるべの "し" は "志" の変体仮名]。
奥付は下記の通り。
明治十三年十月廿三日版權免許 定價三十錢
同 年十一月一日出版
編纂人 淺海淸彦 東京芝區濱松町一丁目十五番地
出版人 楳本八郎兵衞 東京麻布區三河臺町二十八番地
印刷并發賣所 東京銀座四丁目 博聞本社
賣弘所
下京蛸藥師通麩屋町東 同分社
大坂心齋橋通南久寶寺町四丁目 同分社
千葉縣下千葉 同分社
埼玉縣下浦和驛 同分社
東京銀座一丁目 日就社
検印紙は本文1ページ、枠外上部に貼られている。
右上と左下隅に "乾"、左上と右下隅に "堂"、楕円枠中央には蜂らしき虫が描かれている。割印は角印、"●遠高●" だろうか。
出版人の楳本八郎兵衞と、乾々堂については詳細不明。

国会図書館デジタルコレクションの「貯金道しるべ 貨殖要旨」のアドレスは下記の通り。[最終閲覧確認日: 2025.12.10]
「貯金道しるべ 貨殖要旨」. [国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/800661]

[2025.12.20 記]
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