著者と関係なさそうな人の印が押された検印
1. H.パッキングトン,W.R.レサビイ共著、眞野善一訳 「西洋建築史入門」(日本出版社, 1944)の奥付に貼られた証紙には「中屋」の印が押されている。
奥付には訳者として中屋隆という名前が印刷されているが、その上に眞野善一と印刷された紙を貼って修正している。
この中屋隆なる人物の正体がまだ掴めていないのだが、眞野善一と何等かの関係のある人だろうか。
当初はこの人物が奥付に訳者として印刷された、という事はこの人が本当の訳者なのだろうか。謎である。
2. リヤザノフ著, 大川一郎訳 「マルクスエンゲルス傳」(研進社, 1947)の検印は「宮川」となっている。
おそらくマルクス主義経済学者の宮川實(1896-1985)の印だと思う。