京都のクロセセリ
従来は山口県を北限としていたクロセセリが京都の市街地でも発生している、というのを聞いたのは数年前だったと思う。
それ以前から亀岡あたりで採れたというような話も聞いていた。
チョウを追い掛け回していた以前の私なら居ても立ってもいられないような話である。
今はもうチョウ屋ではないので、ホソオチョウ騒動の時と同様に「どこかで出会えたらいいな」程度に思っていたが
2003年に修学院のあたりで花に飛来しているクロセセリに初めて出会った。
やや大型で黒色、白斑が目立つクロセセリは一目でわかった。
セセリチョウ類は茶色の地味な種が多いのだがクロセセリはなんとなく南国の雰囲気がある。
去年あたりから家の近所でも庭先の花で吸蜜しているのを見かけるようになった。
最近良く耳にする温暖化の影響だけではないだろうが、どうやら完全に定着したようだ。
ここ数年は暖冬だったが今冬は久しぶりに寒さが厳しい。来シーズンがちょっと心配だ。
上の写真は府立植物園の花壇で撮影したクロセセリ。(2005年10月10日)
(2006.01.20 記)