避暑に出かけて誤字めぐり
避暑のつもりで軽井沢に行ったことがある。
ホテルの庭先でノボリリュウを採ったり別荘地周辺ではテングノメシガイやクリイロチャワンタケの群生に出会ったりしたし、
八百屋の店先にタマゴタケが並んでいる光景も新鮮だった。
旧碓氷峠のあたりも歩いてみた。旧碓氷峠の見晴台には長野県と群馬県の県境を示す標識があって
天気がよければ浅間山等が一望できるはずなのだがあいにくの曇天と霧で何も見えず、
仕方なくミズキの根元で果軸につくキンカクキンを採ったり、建てられている幾つかの碑や銅像を見て回ったりした。
インドの詩聖、タゴールの像があるとは知らなかった。
説明板には「来日した際軽井沢でおこなわれた日本女子大の修養会に講師として招かれ ... 生誕120年を記念して建立されたもので ... 」とある。
説明文は英語、ハングル、中国語でも併記されていて、「へぇ、タゴールは中国語では塔格爾って書くんだ。」等と思って読んでいたのだが
英語の説明をみると image が imaje となっている。
やっちゃった。
近くには見晴台一帯の開発者近藤友右衛門の頌徳碑があった。鈴木大拙の筆になる立派なものだが説明文はいきなりこんな具合だ。
頌徳(しょうとく)は「こうとく」と読み間違えやすく漢字テストにもよくでる熟語だが、態々つけたふりがなが「しょくとく」。
さらに英文の解説では monument の n が抜けている。頌徳碑は英語で moument と言うのかと思ってあとで辞書を引いてしまった。
「翁」がそのまま Ou なのも気になるけど... old Mr. Kondo とか言うんじゃないの?
ホテルの資料室の頭上注意の英文はと言うと careful が carful。carful なら「車一台分」の意味だ。
ジョン・レノンが滞在した事もあるという老舗のホテルなのに。
そして軽井沢滞在中に出会った看板の中で一番私のツボに入ったのが白糸の滝で見つけたこれだ。
どうすればこんな風に間違えられるのだろう。というか、気付いてるはずだし直せばいいのに。
(「も」の字は上の方に剥がそうとした跡があるんだけどね。)
暑い京都に帰ってきてふと駅の案内板を見あげると information が infomation。
あ~あ。
(2009.01.08 記)
白糸の滝の「いつきもれいに」は今年(2009年)行ったら校正が入ってた。「も」の字の上の部分もマジックで直されてた。
(2009.09.28 追記)