Hyalorbilia sp. no.4
Hyalorbilia sp. no.4
ヒアロルビリア属菌。9月2日撮影。
[特徴]
子嚢盤はやや肉厚の皿状、径 1 mm. 程度まで、半透明乳白色でわずかに赤みを帯びる。
外面は平滑、基部付近にはわずかに毛状菌糸が基質に向かって伸び、柄はほとんど無く、やや広く基質に固着する。--
子嚢は円筒形、メルツァー試薬に呈色せず、基部は僅かに2叉状になる。8胞子を生じる。 17-23 × 2.8-3.2 μm.、子実層はゼラチン状の被膜で合着する。--
子嚢間に子嚢よりやや細い細胞があるが、未熟な子嚢と区別できず、明瞭な側糸を確認できない。--
子嚢胞子は緩やかな弓状に曲がる細棒形、無色、薄壁、平滑、4.6-5.6 × 0.5-0.8 μm. --
托組織は丸みを帯びた径 20 μm. 程度までの多角形細胞、外面近くでは小型になり、縁部では長円形から棍棒形、9 × 6 μm. 程度。
[コメント]
腐朽の進んだ朽木材部に発生していたもの。Hyalorbilia sp. no.1
としたものと比較すると、子実体が肉厚、子嚢胞子が弓型に曲がる、などの点が異なるので区別しておく。
[参考文献]
Baral et al. (2020): Monograph of Orbiliomycetes (Ascomycota) based on vital taxonomy. pt. I + II. National Museum of Natural History Luxembourg, 1752 pp.
[初掲載日: 2024.11.03] //
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