Orbilia sp. no.5
Orbilia sp. no.5.
オルビリア属菌。11月13日撮影。
[特徴]
朽木上にやや群生する。子実体は浅い皿形、直径 1.5-2.5 mm.、全体やや半透明、ロウ状で淡ピンク色。
縁は全縁で外面は平滑、柄はほとんど無くやや広く基質に固着する。--
子嚢は棍棒形、先端は平らで8胞子をやや不規則な2列に生じる。メルツァー液に呈色せず、基部は二叉状になる。29.2-31.6 × 2.8-3.2 μm. --
側糸は基部に隔壁があり分岐する。ほぼ一様な内容物があり、径 1.5 μm. 程度。先端は紡錘形にふくらんで 2.5-3.2 μm. になる。
互いに固着して先端部には不定形無色の物質が附着する。--
子嚢胞子は細いソーセージ形で無色、両端は丸く、わずかに湾曲する。 両端を直線で測って 8.5-9.7 × 0.5-0.7 μm.
[コメント]
腐朽の進んだ樹種不明の朽木に生じていたもの。Orbilia sp. no.1 と同じ種かも知れない。
側糸先端が球状ではなく紡錘形に膨らむ事、胞子の湾曲の度合いが弱く、両端とも丸い事などが違っているので分けておく。
[初掲載: 2008.03.31]