初期検印紙調査メモ [国立国会図書館デジタルコレクション]. 岩澤茂吉編修「本朝税法要鑑」(中央堂, 明治19年9月出版)

岩澤茂吉は福島県出身、「会津坂下町史」(1972) に拠れば明治14年稿成の「坂下町々誌」の編者。
明治18~19年頃の「改正官員録」に栃木県の御用掛准判任として名前がある人物と同一人物だろう。
調査したのは国会図書館デジタルコレクション公開本。袋とじ洋装、五篇、5冊。
標題紙は全篇同じ "巖澤茂吉編修 | 本朝 税法要鑑 | 版權所有 中央堂藏版"。
第一篇奥付は以下の通り。
明治十九年七月八日版権免許
同 年九月廿日出版 定價金八拾錢
版権人 東京京橋區新富町七丁目四番地 桐生秀則
編輯兼出版人 東京京橋區疊町二番地 岩澤茂吉
發行所 東京京橋區疊町二番地 中央堂
各篇の奥付は日付以外はほぼ同じ。桐生秀則は第二篇以降は "出版人" となっている。各篇の日付は、
第二篇: "明治十九年十月廿六日版権免許 | 同 年十二月廿日出版 定價金八拾錢"。
第三篇: "明治十九年十月廿六日版権免許 | 同 年十二月 日出版 定價金八拾錢"。[版権免許日は "七月八日" を手書きで修正]
第四篇: "明治十九年十月廿六日版権免許 | 同 年 月 日出版 定價金八拾錢"。
第五篇: "明治十九年十月廿六日版権免許 | 同 年 月 日出版 定價金八拾錢"。
第五篇巻末の跋に "明治二十歳次二月" の日付が読めるので、全巻完結は明治20年になってからのはず。
検印紙は第二、四、五篇の奥付上部に貼られている。四辺には目打ちと思われる黒点の列が見える。
唐草模様の枠があり、中央に "中央堂"、右に "版權"、左に "之章"、上に "東亰亰橋區"、下に "疊町貮番地" とある。
割印は "高橋助藏" の丸印。

桐生秀則は、日本紳士録第一版 (1889) にある "警視廳第一局出仕 桐生秀則" とある人物と同一人物だろう。
割印を押している高橋助藏については詳細不明。
この中央堂は、宮川保全の中央堂(こちら を参照)とは同名異店だろう。

アドレスは下記の通り。[最終閲覧確認日: 2026.02.28]
「本朝税法要鑑 第一篇」. [国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/730838]
「本朝税法要鑑 第二篇」. [国立国会図書館デジタルコレクション リンク先 https://dl.ndl.go.jp/pid/730839]

[2026.03.10 記]
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