[検印紙とは] 印税部数を確認するために著作権者が捺印 -検印という- した小紙片のことで ... [中略]
今のところ、印税契約の嚆矢は、明治十九年十二月、小宮山天香が 『慨世史談 断蓬奇談』
[1] 刊行の際に、鳳文館と交した出版契約書とされる。... [中略]
このように、現在判明している限りでは、検印紙の第一号は、此の政治小説の奥付に貼付された証紙ということになる。
この出版契約書とは 「断蓬奇縁」 の著者小宮山桂介と、鳳文館の前田円との間で明治19年12月22日付で交わされた 「斷蓬奇縁出版契約書」 のことで、